ブラックライト活用例

FEATURE

ブラックライトの特徴・用途

蛍光反応を見る際の注意
ブラックライトで蛍光物を照らす場合はなるべく暗い場所で行ってください。
明るいところで観察すると、可視光が反射して蛍光反応が見えづらくなります。


製造業でのブラックライトの用途

当社で取り扱っているLEDブラックライトは電源、すぐに100%の出力を照射します。従来のブラックライトのようにウォーミングアップの必要はございません。
正確な出力が必要な検査等にはHygrangeaシリーズをおすすめします。簡単な検査などには砲弾型のシリーズをおすすめします。

探傷検査(PT,MT)

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航空機の金属部品等の非破壊検査のブラックライトとして
浸透探傷検査試験片をUV-SVGNC365-01を使用して撮影。
航空機の金属部品や石油タンクの金属疲労の非破壊検査等に浸透探傷検査(PT)、磁粉探傷検査(MT)が用いられております。
上図は浸透探傷検査の試験片での実例です。金属疲労している箇所に蛍光塗料を散布した後洗い流すと、目に見えない微小な傷の中に蛍光剤が残ります。そこに蛍光塗料を当てると写真のように目には見えないようなキズを見ることができます。
これらの検査にはJIS規格により下記の条件を満たすブラックライトが必要になります。

○照射面に対し1,000μW/cm2以上5000μW/cm2以下
○全ての波長において比応答特性は,105 %を超えてはならない。
○ピーク値は,波長 355 nm~375 nm の間
○波長 313 nm における値は,10 %未満
○波長 405 nm における値は,2 %未満

安定した出力と波長が求められる検査には Hygrangeaシリーズがお勧めです。

電子基板のチェック

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電子基板のフラックスの残留チェックや異物の確認等に
ハンダ付けを行ったPCB基板をUV-SVGNC365-01で照射して撮影。
電子基板のフラックスはブラックライトで蛍光するため、残留フラックスの確認を目視で行うことが可能です。また、ショートの原因になるホコリ等の異物の発見も容易に行うことができますので、電子部品の検品に役立ちます。

リークチェック

製品

エアコン、パイプ等のリークチェック確認のブラックライトとして
リークチェック用蛍光剤を流し込んだ機械を紫外線ライトで照射して撮影。
パイプ内に蛍光剤を流し込むと、液の漏洩箇所が蛍光するため、パイプの金属疲労や破損のチェックすることが可能です。エアコンのパイプ、その他車等の大型機械等のメンテナンスで使用されています。

その他、紫外線硬化樹脂等にもご使用頂けます。紫外線硬化樹脂は成分により固まりやすい波長が異なります。
365nm~405nmまでの波長を取り揃えておりますので、お使いになられる樹脂にあった波長をお使いください。


鑑定・偽造防止でのブラックライトの用途

研究分野における蛍光

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研究室での蛍光反応に
従来より蛍光反応には紫外線が多く使用されておりました。
しかし、蛍光剤の開発や紫外光の危険性を考慮し、近紫外線で反応する蛍光剤も増えてきております。
それに伴いLEDの特定の波長を多く出す性質を利用し、蛍光剤が励起する波長のLEDを使用し、観察する状況が増えております。

その中、弊社では紫外線だけではなく、445nm 465nm 505nm 520nm等、可視光領域でもその波長をピークにもつLEDも一部オーダーメイドにてご対応可能です。
ご使用の蛍光剤の励起波長を教えて頂けましたら、最適な蛍光用ハンドライトをご用意させていただきます。
(深紫外線やご用意できない波長帯もございます。お問い合わせフォームよりお気軽にご相談下さい。)

紙幣の偽造防止インクのチェック

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紙幣に印刷されている偽造防止インクの確認用に
1万円紙幣をPW-UV343H-03Lで照射して撮影。
紙幣に375nmのブラックライトを当てることによって中央の写真のように偽造防止の蛍光インクがオレンジ色に反応します。この特殊インクの有無により偽造紙幣の鑑定を行います。また、紙幣は右の写真のように400nmの波長ではほとんど反応しません。
用途により波長をお選びください。波長については「ブラックライトとは」のページをご参照ください。

クレジットカードの偽造防止マーク

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クレジットカードの偽造防止マーク確認用に
クレジットカードをPW-UV343H-03Lで照射して撮影。
クレジットカード等も紫外線を当てることで偽造防止のマーク等が浮かび上がります。カード会社により反応は異なりますがこちらも偽造チェックに使用されます。

社内チェックコードなど

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簡単には見ることのできないインクの確認用に
配送済みの郵便物をPW-UV343H-03Lで照射して撮影。
紫外線を当てることで見ることのできるインクバーコードが印刷されています。通常では見ることができないため、目立つ位置に印刷することが可能です。この技術が大量の製品や荷物等を自動認識するセンシングの技術に応用されています。

鉱物、宝石等の確認に

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ダイヤ、ルビー、ウランガラス等の蛍光確認に
ウランガラスをUV-SVGNC365-01を使用して撮影。
ダイヤ、ルビー、ウランガラス等はその成分により蛍光反応を示すものがあります。
ウランガラスの場合は写真の用に反応するため、単なる緑色のガラスとウランガラスの鑑定が可能です。その他成分により一様ではありませんが、蛍光反応により宝石、鉱物などの鑑定にも用いられております。


生活・ホビーでのブラックライトの用途

ホコリや汚れなどのチェック

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糸くずや尿の飛沫等の確認に
椅子をPW-UV943H-04を使用して撮影。
ホコリをブラックライトで照らすと、白く蛍光します。
その他、犬や猫や人間の尿の飛沫等もブラックライトで反応するため、掃除の確認等で使うことができます。

蓄光素材への蓄光

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蓄光型ルアーや蓄光バンドの蓄光用ライトとして
蓄光用ルアーをPW-UV343H-03Lで照射して撮影。
釣りに使う蓄光型のルアーや、蓄光バンドを畜光させる場合、可視光LEDよりも効率良く畜光することができます。
これは蓄光させるためには波長の短い光を当てる必要があり、可視光LEDにはその領域の波長の光が含まれていないためです。
可視光でも蓄光する塗料が出てきておりますが、まだ多くの蓄光素材を蓄光するには紫外線が必要になります。